部品図バラシを外注化!設計部門の残業を減らすアプローチ(第77号)
目次
はじめに:設計者を疲弊させる「部品図バラシ」の山
新製品の構想や組立図の設計といった、最もクリエイティブな業務が終わった後に待っているのが、大量の部品図を作成する「バラシ」の工程です。部品点数が多ければ多いほど、この作業は設計者の時間を拘束し、慢性的な長時間労働や残業の要因となっています。設計部門の働き方を改革し、生産性を向上させるためには、この部品図バラシの外注化が極めて有効です。
課題・リスク:社内で抱え込む限界と、図面品質の低下
すべての部品図作成を社内で抱え込み、残業でカバーしようとすると、主に2つの大きなリスクに直面します。
- 疲労によるヒューマンエラー: 長時間労働によって設計者の集中力が低下し、寸法公差の入れ忘れや注記のミスといった、初歩的かつ致命的な作図ミスが多発する。
- 技術伝承や付加価値の機会損失: 優秀な設計者がルーティン作業に追われることで、本来行うべき若手の育成や、次期プロジェクトの先行開発に全く時間を割けなくなる。
「バラシは社内で行うもの」という固定観念が、設計部門全体の成長を止め、現場を疲弊させる原因になっているのです。

解決策:部品図バラシの外注化で実現する健全な設計環境
部品図作成を「図面化のプロ」へ外注化することで、残業削減と品質向上を同時に達成できます。
1. 業務の切り分けによるコア業務へのシフト
組立図の決定までは自社で行い、そこからの部品図バラシを外部へ委託します。これにより、自社の設計者は定時内で付加価値の高いコア業務に集中できるようになります。
2. 自動化と検図体制を持つパートナーへの委託
iLogicなどの自動化ツールを活用してハイスピードで部品図を展開しつつ、加工現場を熟知したベテラン設計者がしっかりと検図を行う外注先を選ぶことで、自社で描く以上の正確な図面が短納期で手に入ります。
おわりに:残業体質から脱却し、攻めの設計部門へ
部品図バラシの外注化は、単なる業務の効率化にとどまらず、従業員の健康を守り、企業の競争力を高めるための「健康経営」の一環でもあります。信頼できる外部パートナーと強固な連携体制を築き、残業に頼らない強くて健全な設計部門を創り上げていきましょう。

