幾何公差はどこまで入れるべき?過剰品質を防ぎ「適正価格」で図面を外注するコツ(22号)
はじめに
設計者の皆様、図面バラシを外注する際、不安から「とりあえず厳しめに」と幾何公差を詰め込んでしまっていませんか?
「念のため平面度を0.01に」「直角度も入れておこう」……その一振りのペンが、実は製作コストを跳ね上げ、納期を遠ざける要因になっているかもしれません。今回は、AZA WORKSが大切にしている「適正な公差設計」と、コストを抑える図面発注のコツをお話しします。
1.なぜ「厳しい幾何公差」はコストを押し上げるのか
幾何公差は、加工現場に高度な緊張と特殊な工程を強強います。
*工程の激変: 通常の切削加工で済むはずが、研磨や放電加工が必要になり、工賃が数倍に膨らむことがあります。
*検査工数の増大: 厳しい公差は「三次元測定機」による全数検査を必要とし、測定費用と報告書作成費用が加算されます。
*歩留まりの低下: わずかな誤差も許されないため、リワークや廃棄のリスク分が価格に転嫁されます。不要な幾何公差は、製品の付加価値を生まない「見えないコスト」の温床なのです。
2.「適正価格」で外注するための3つのポイント
図面バラシを「」に依頼する際、以下の視点を持つだけでコストは劇的に変わります。
*データム(基準)の厳選: 全ての面に厳しい公差を入れるのではなく、取り付け基準面や嵌合部など、機能上「譲れない点」に絞り込みます。
*「一般公差」を信じる: 現代の加工機の精度は向上しています。JISの一般公差(中級など)で十分な箇所は、あえて記号を入れない勇気も必要です。
*バラシ段階での相談: 「ここは本当にこの精度が必要か?」と、加工現場の感覚を持つ図面屋に意見を求めるのが近道です。
- AZA WORKSが提案する「引き算の設計」
私たちAZA WORKSは、単に言われた通りに線を引く「CADオペレーター」ではありません。親会社アザエンジニアリングで培った装置開発の知見を活かし、「コストに見合った図面」を提案します。
「この公差を緩和すれば、加工費が3割抑えられますよ」といった、製造現場と設計者の橋渡しができるのが私たちの強みです。設計者が本来の「構想」に集中できるよう、図面実務におけるコスト最適化を私たちが引き受けます。
*おわりに:「幾何公差」は設計者の意図を伝える強力なツールですが、使い所を見極めることで、初めて「適正価格」が実現します。過剰品質を削ぎ落とした、機能的で美しい図面。それこそが、プロジェクトを成功に導く鍵となります。
「図面コストを下げたい」「公差設計に自信がない」という時は、ぜひAZA WORKSへお気軽にご相談ください。
